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いい家づくりとは?

職人の技と最新の技術

最近、様々な場面で、建築家や地域の工務店、林業関係者などが、「日本の木と、職人の技で、在来工法の家を建てよう。」というメッセージを発信しています。



 日本は、国土の70%が森林です。しかし、外国の安い輸入材に圧されて日本の林業は、長い間「死に体」でした。他方、我々工務店側も、安さと加工のしやすさから、輸入材を多用した家作りをしてきてしまったのです。
 

春先に多くの人を不快にさせるスギ花粉。大量のスギ花粉が飛ぶようになった一因が森林の荒廃にあることは、言うまでもありません。我々の生活を脅かすまでになってしまった森林の荒廃を放置しておくわけにはいきません。森林の荒廃を防ぐには、林業が復活するより道はありません。また、林業が復活するには、国産材を使用した、在来工法の住宅を普及させなければなりません。更に、国産材仕様の在来工法の住宅を普及させるには、腕の良い大工を育成する必要があります。つまり、在来工法の木の家を通して、林業の復活と、大工職人の育成を同時進行していかなければならないのです。

 

 国産材が敬遠された一つの理由として、その「扱いにくさ」があります。木は、一本一本、育った環境や栄養状態などで、そのクセが異なります。ですから、職人に最も要求されるのは、"目利き"です。しかし、その"目利き"が出来るようになるには、長い年月と経験が必要です。大工職人が使用する図面の中に、番付(柱が並ぶ順番)を記した「手板」と呼ばれるものがあります。なぜ紙ではなく"板"なのでしょか。それは、山から木を切り出す際、手板にどの木をどの部分に使うかを記していくからなのです。つまり、立ち木の状態でその木の特徴を見抜き、適材適所に材料を配置していくのです。山での作業ですから、イチイチ紙の図面を広げていられないということで、板に直接書くようになったのです。

 

 弟子入りしたばかりの職人の仕事は、現場の釘拾いです。次が掃除。弟子入りして1~2年経つとキザミ等の本格的な大工仕事に入っていきます。そうやって、ランクアップをしていき、棟梁や副棟梁(そえとうりょう)と呼ばれる様になると、「墨付け」や「手板描き」などが仕事になります。更に進んで、左甚五郎などの名人になると、その仕事は、彫刻。日光東照宮の眠り猫の話は、有名ですね。

 

 最近では、プレカット工作機などの、精度の高い木材加工用の工作機が発達しています。墨付けや手板、目利きがシッカリしていれば、加工は、工作機に任せたほうが余分な人件費もかかりませんし、精度の良い製品を作り出すことができます。かといって、100%機械に頼ることも出来ません。太鼓梁の加工や、恵比寿・大黒柱、挿し鴨居などの加工は職人の手仕事でなければ、不可能です。私達、増子建築工業は、機械に任せたほうがいい部分は機械に任せる。人の手でしか出来ない部分は人がやる。というふうに、作業も適材適所なのです。

 

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