ハビタットⅡ
1996年トルコのイスタンブールで第2回国連人間住居会議(ハビタットⅡ)が開催され「居住の権利」が宣言されました。
① 雨露をしのぐことができること。
② 追い立てられる心配がないこと。
③ 清潔な水が供給され、ゴミや汚水が収集されること。
④ 必要なプライバシーと安全が保たれること。
⑤ 一定の教育・医療を享受しうる場所にあること。
⑥ 少なくとも、通勤範囲内に職場があること。
⑦ 家庭生活に必要な最小限のスペースを負担しうる住居費で確保できること。
注目すべきは、④と⑦です。④にある、安全は、日本の住宅では果たして確保できているのでしょうか。
また、⑦にあるとおり、負担しうる住居費で住居が確保できているのでしょうか。
改めて考えてみると、甚だ疑問です。先日の耐震偽装に代表される業者や行政のモラルの問題もそうですし、何より年間7,000人もの人が住宅内の事故で命を落としているのです。
更に、最近では、シックハウス症候群などの住宅に起因する健康被害も数多く報告されていま
実は、日本の住宅は危険だらけなのです。これは、“人が住む”という基本的な事実をどこかに忘れてきてしまったためではないでしょうか
⑦の負担しうる住居費で住居が確保できるという項目ですが、日本の住宅は、諸外国に比べ、高いのかもしれません。
それは、物価や人件費など、仕方のない部分もあります。
しかし、ここでも、“人”が置き去りにされてしまっているのではないでしょうか。
企業が、利益を追求することは、決して悪いことではありません。が、行き過ぎた合理主義や利潤の追求は、決して人を幸せにしません。
クオリティーの高い木造住宅を安く提供するのではなく、適正な価格でお客様に提供する(フェアトレード的な発想)ことにより、日本の伝統工法である在来工法や、林業を保護することにつながるのです。




