"人に優しい"を科学する

檜や杉の木屑の中でダニを飼育すると、その繁殖がストップすることが分かりました。これは、木の精油成分がダニの繁殖を抑えるためです。(左図)
6畳平屋の住まい2棟を合板とビニルでそれぞれ内装し、湿度変化を調査しました。ビニルの方は、一日のうちで著しい変化をしましたが、合板の方は、湿度が50%に保たれました。(右図)

椅子に座って目をつぶり、杉板(カンナ掛けした面)と金属を撫でないで90秒間触り続ける実験を行いました。その結果、自律神経活動の指標である収縮期血圧において、杉板への接触には変化が見られませんでしたが、金属では、明らかな上昇を示し、生体がストレス状態にあることが分かりました。
また、脳活動においては、杉板への接触は、上昇する傾向があり、逆に金属への接触は低下が観察されました。

男子大学生13名を対象に、杉板チップの香り物質を鼻下約15cmから投与しました。その結果、前頭部の脳血液量が有意に低下し、脳活動が沈静化したことが明らかになりました。また、同時に測定した主観評価においても快適かつ自然であると認識されました。
男子大学生14人を対象に、実物大の檜壁面と白色のスチール壁面の視覚刺激が人にどのような影響を与えるのか調べました。その結果、檜壁面の視覚刺激は、抑ウツ、落ち込み感を低下させることが分かりました。それに対して、スチール壁面の視覚刺激は、抑ウツ、落ち込み感を増加させることが分かりました。
資料出所:静岡県木材共同組合連合会発行「快適さってなに?」より


石油や、石炭を燃やすと、何億年もの間、地中に閉じ込められていた二酸化炭素が大気中に放出されます。それが、地球温暖化の大きな原因です。
もちろん、木も燃やせば二酸化炭素を放出します。しかし、木を伐った後にまた木を植えれば、放出した分の二酸化炭素を吸収してくれます。また、伐った木を住宅の材料として使うことは、木の寿命を延ばすことになります。つまり、木造住宅を建てれば建てるほど、二酸化炭素は減るのです。
ですから、木造住宅は、環境にやさしい“エコ製品”なのです。



